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建物の性能

2013/01/18(金) 設計

今日取り沙汰されている地球温暖化というのは、地球を取り巻く大気や海洋の平均温度が上昇する現象で、その主な原因は人々の産業活動によって大気中に排出される二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの濃度が高くなることに起因します。

そして今の社会の動きはいかにしてこの温室効果ガス -特に二酸化炭素(CO2) を出さない環境づくりをしていくかに大きくシフトし、省エネの考えを推進してきました。

ヨーロッパ、とりわけドイツやオランダなどでは人々の生活に直結した深刻な問題として早くから住宅環境の省エネ政策に取り組んできました。ここにきてようやく日本の住宅環境もきちんと省エネの本質に狙いを定めた対策をとり始めたと言えるでしょう。

「低炭素住宅」- 簡単に言うと、酸化炭素の排出量を極力減らしていく住まい。つまり『家庭内でのエネルギー(電気やガスなど)消費を抑えまっせ』だけでとどまらず、それらのエネルギーを最初につくる段階(一次エネルギー)で排出される二酸化炭素の量を減らす仕組みを取り入れる、というものです。

これから住まいづくりをされる方にはきちんと省エネとは何ぞや、ということを知ってもらえばもられるほど、より豊かな生活を送ることが出来るでしょう。「健康」、「快適さ」、「家計簿にやさしい経済性」すべてにリンクしてくるのです。

(→ 是非、我々が開催している「メタフィス・セミナー」でより詳しい話を!)

ここはドイツのフライブルグ市のヴォーヴァン地区にある住宅前です。冬です。このヴォーヴァン地区は世界的に有名な先進環境都市としてその名が知られています。この地区内の2,000世帯以上が暮らす建物のほとんどは非常に高性能な仕様でできています。例えば『建物の断熱性や気密性をしっかり確保し、自然のエネルギー(太陽光熱、風)をきちんと取り入れる計画をする』そのことによって余計なエネルギーを使う必要が無い、ということ。

 

実はこちらのお宅の住人に親切にも部屋の中に入られていただいたのですが、この日外気温が56℃であったのに対し、部屋中はシャツ一枚で十分な暖かさ。そしてその暖かさは足元だけ底冷えするような不快なものではなく、からだ全体が包まれるような暖かさでした。どのような暖房設備なのか住人の方に聞いたところ、

「今キッチンで昼食用のパスタを茹でているだけだけど、何か?」

「。。。。。」

そうなのです。熱源はたったコンロ一台だけで家中が暖かい、ということなのです。建物の性能の良さとはどういうものかを初めて実感した瞬間でした。

?皆さんもどうぞメタフィス展示場にてこのからだ全体をやさしく包み込む暖かさをご用意しておりますので、是非ご来場いただきご体感下さい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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