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社長 自己紹介

安全の『基準』とは?

みなさんこんにちは。さつまホームの新留です。超強烈と言われた台風が過ぎ去りました。

関西地区では大きな影響はないと聞いていますが、地域によっては大変な被害にあわれたようですね。お見舞い申し上げます。

このようなことを言うとお叱りを受けるかもしれませんが、自分の中に「過去最高」とか「記録的な」とか「観測史上はじめて」という言葉を聞き慣れたように感じます。麻痺することは恐ろしいことです。異常気象も続けば、異常とは呼ばなくなるのでしょうか?しかし、ニュースなどを見るとそんなさまざまな状況にインフラや準備が追い付いていないように感じます。

住宅づくりにおいて、気象条件については様々な想定をもとに数値を決め、それをクリアーすることで基準が決められています。1000年に一度起こるような事は想定していません。それが証拠に耐震基準はどんどん変更されています。昭和56年以前の旧耐震基準で建てた小学校やビルは、改修工事がなされています。

今の住宅においては、阪神大震災クラスに耐えられる強度が基準になっていますが、それ以上となると…です。それ以上の強度を費用をかけてやる必要があるかという問題になります。しかし、想定を超えた天変地異には本当に逆らえません。

私は、住宅は人の安全を守る最後のシェルターと考えます。当然、異常といわれても雨や風からは身を守りたいと考えます。地震にも耐えなくてはいけません。

私は、制限がある中でも構造的に無駄のないシンプルな形をした住宅こそがその希望を叶えると考えます。構造的な耐震性を保つにはバランスの良い形が必要と考えます。たとえば箱型の家です。四角い箱こそが最強の形です。しかも、直下率といわれる。1階の壁の上に2階の壁が載る状況、1階の柱の上に2階の柱が載る状況、それが箱として強い状況と考えます。この状況を増していくと直下率が高い家ということになります。

箱の家は、基本的に屋根の形状がシンプルになります。そうなると雨漏りのリスクは極端に減ります。バランスの良い強度を持った家は、当然横からの風にも強いということになります。そして毎回言いますが、室内の空気がきれいであれば最高です。PM2.5などの汚染物質を入れないフィルターがあれば本当にシェルターです。

危機をあおって申し訳ないのですが、異常気象や環境の変化に耐えることができることが住宅にとって重要と考えます。人は、危機が通り過ぎるたびに自分に何事も起こらなければ麻痺をします。

私たちは、住宅屋として、そんなことを意識していきたいと考えています。

記事一覧|2014年07月

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