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ルネッサンス期の。。。

2011/08/22(月) 設計

日々、展示場でお客様とお話していると、お客様から、素材の良さなどについても

教えていただくことがよくあります。今回は、ある素材について

お客様から、教えていただいたことから、私なりに調べてみたことを

お話をしたいと思います。

 

 

下の写真ってなんだかおわかりですか??

 

  

この絵は、どこかでみたことないでしょうか?

 

 

ミケランジェロの「アダムの創造」です。

これは、イタリアにある。システィーナ礼拝堂の有名な天井画です。

こちらも、同じ場所の壁画で。。。

 

 

ミケランジェロの『最後の審判』です。

たぶん、何かのポストカードや写真などで

一度はご覧になったことがあると思います。

じつは

これらの絵が、描かれている壁は漆喰できています。

  

  

フレスコ画というのだそうです。

漆喰が半乾き状態で絵を描く、漆喰の特徴をうまく利用した画法です。

漆喰(主成分:石灰)は乾いていく時に、空気中の二酸化炭素と

化合して炭酸カルシウム(石灰岩の主成分)にもどっていきます。

その時に表面にできる透明な結晶が顔料の粒子を閉じ込めて

しまうことになるので、何百年も絵画として残っていることができるそうです。

1982年~1994年に洗浄などの大規模な修復作業が

行なわれたのですが、それにしても600年も色などもしっかり

残っている状態でいたなんて、本当に漆喰はすごいって思います。

 

 

 無添加住宅の外壁の漆喰の壁を観てくださいね。

目には見えないけれど、石(石灰岩)になっていく過程で

できる透明な結晶が日光に反射してキラキラ輝いています。

何年かして、すぐに剥離してしまう塗装の白とは

やっぱり、全然ちがう気がするのです。。。

 

 

 

ね。。。

ちび しっくいくん ? ?

あなたもどんどん、石(石灰岩:炭酸カルシウム)になっていくのかな。。。

 

 

 

 

※ 今回、フレスコ画を通して漆喰が、いかに歴史をこえて

長く持つ素材だということを教えていただいたお客様

本当にありがとうございました。

また来ていただくのを楽しみに

お待ちしておりますね!

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